Independent Submission M. Wilhelm Request for Comments: 7511 1 April 2015 Category: Informational ISSN: 2070-1721 IPv6のための風景ルーティング 概要 この文章はインターネットプロトコルバージョン6(IPv6)の現在のバージョンが"Green IT"の精神でどのようにパケットができるだけ多くの新鮮な空気を取得するために発送されるかについての新しいルーティング方法を規定します。 このメモの位置付け この文書では、インターネット標準化過程の仕様ではありません、それは情報目的のために公開されています。 これは、他のいかなるRFCストリームに関係なく、RFCシリーズに貢献をしています。 RFC Editor は自らの裁量でこのドキュメントを公開することを選択しました。そして、実装や展開においてのその価値に関して何らかの声明を出すことはありません。 RFC Editorによって公表の承認をされたドキュメントはインターネット標準のいかなるレベルの候補でもありません。RFC5714のセクション2を見てください。 このドキュメントの現在の状況、正誤表、フィードバックの提供の仕方の情報については、http://www.rfc-editor.org/info/rfc7511 で得られるでしょう。 著作権 Copyright (c) 2015 IETF Trust and the persons identified as the document authors. 無断転載禁ず このドキュメントはBCP78とこのドキュメントの公表日に実施されているIETFドキュメントに関するIETF信託の法律条項 (http://trustee.ietf.org/license-info) の適用を受けます。 それらにこの文章に関する権利と制限が記述されていますので、慎重にこれらの文章を確認してください。 目次 1. はじめに . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 2 1.1. 慣例と用語 . . . . . . . . . . . . . . . 3 2. 風景ルーティング . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 3 2.1. 風景ルーティング (SRO) . . . . . . . . . . . . . . . 3 3. 示唆 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 5 3.1. ルーティングの示唆 . . . . . . . . . . . . . . . . . . 5 3.2. ホストの示唆 . . . . . . . . . . . . . . . . . 5 3.3. プロキシサーバ . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 6 4. セキュリティ問題. . . . . . . . . . . . . . . . . . 6 5. IANA 問題. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 6 6. 関連した作業 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 6 7. 参照 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 7 7.1. 参照する参考文献. . . . . . . . . . . . . . . . . 7 7.2. 有益な参考文献. . . . . . . . . . . . . . . . 7 謝辞 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 8 Author's Address . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 8 1. はじめに グリーンITの時代は、環境を保護するためにルーター、スイッチ、サーバ、ホストなどのエネルギーの消費を抑えるために多くの努力がされています。 この文章は異なる角度からグリーンITを考察し、世界中に発送およびスイッチされるネットワークパケットに焦点を当てています。 おそらくこれまで誰も毎秒ごとに無数のパケットが分割され銅線に通され、あるいは強力なレーザーによってダークファイバーのラインに流れていることを考えたことがないでしょう。 RFC 5814 [RFC5841] でパケットの雰囲気についての幾つかの考察が提供され、それらをTCPオプションとして表現しましたが、このことはパケットが残酷な日常から脱出するには役に立ちません。 この文章はトラフィックおよびネットワークエンジニアがグリーンITを扱う別の方法を定義し、願わくは世界中の無数のネットワークパケットの幸せを手助けします。 風景ルーティングを提案します。これはルーティングの決定にネットワークパスの緑っぽさを取り入れます。 そのため、風景ルーティングを実装するルーティングエンジンは、パケットが地中の数マイル/キロメートル のダークファイバーから抜け出てできるだけ新鮮な空気と太陽の光を得ることができるように、鳥IP キャリア[RFC1149] および/または ワイヤレス技術に基づいてパスを選択しなければなりません。 インターネットプロトコル(IPv6)の現在のバージョンで広く容認されているように、この文章はバージョン6にのみ焦点を置いており、まだ古いIP[RFC791] に基づいている通信を無視します。 1.1. 慣例と用語 この文章中の「しなければならない(MUST)」、「してはならない(MUST NOT)」、「必須である(REQUIRED)」、「SHALL(するものとする)」、「しないものとする(SHALL NOT)」、「すべきである(SHOULD)」、「すべきではない(SHOULD NOT)」、「推奨される(RECOMMENDED)」、「してもよい(MAY)」および「任意である(OPTIONAL)」のキーワードは、[RFC2119]に記述されているとおりに解釈すべきである。[RFC2119] さらに、この文章中の「かもしれない」、「ありえる」、「あればいいのに」、「おそらくは」、「考慮すべきである」および「しなければならない(が、したくないことは分かっている)」は、[RFC6919]に記述されているとおりに解釈すべきである。 2. 風景ルーティング 風景ルーティングはIPv6データグラムの新しいオプションを使って有効にすることができます。 2.1. 風景ルーティングオプション (SRO) 風景ルーティングオプション (SRO) はIPv6 Hop-by-Hop オプションヘッダの中にあり、パケットの配送パスにある各ノードで検査されなければなりません [RFC2460]。 SRO は IPv6データグラムに含めることができますが、複数のSROは同じIPv6データグラム内に存在してはいけません。 SROは整列している必要はありません。 SROがパケットにある場合、パケットソースからパケットの最終目的地のルート上の各ノードはオプションを維持しなければなりません。 以下の Hop-by-Hop オプションはRFC 2460 のセクション 4.2 の仕様に基づいて計画されます。 0 1 2 3 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 0 1 +-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+ | Option Type | Option Length | +-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+ | SRO Param | | +-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+ 図 1: 風景ルーティングオプションの配置 オプションの種類 オプションの種類の8bitの識別子。 オプションの識別子 0x0A (空中にいる)は、風景ルーティングのために提案されます。 HEX act chg rest --- --- --- ----- 0A 00 0 01010 Scenic Routing 図 2: 風景ルーティングオプションの種類 最上位の2ビットは00に設定され、風景ルーティングを実装していないノードはこのオプションを飛び越しヘッダを処理続けるでしょう。 3番目の高位ビットはSROがパケットの最終目的地への途中で変わらないことを示します。 オプションの長さ 8ビットの符号無し整数。 オプションの長さの8進数(オプションの種類とオプションの長さのフィールドは除く)。 値あh0以上でなければなりません。 SRO パラメータ ビット文字列として符号化された風景ルーティングパラメータの8ビットの識別子 +-+-+-+-+-+-+-+-+ | SR A W AA X Y | +-+-+-+-+-+-+-+-+ 図 3: SROパラメータ ビット文字配置 最上位の2ビット(SR)は風景ルーティングの緊急性を定義します: 00 - 風景ルーティングはこのパケットに使用されるべきではありません。 01 - 風景ルーティングはこのパケットに使用されるかも知れません。 10 - 風景ルーティングはこのパケットに使われるべきです。 11 - 風景ルーティングはこのパケットに使われなければなりません。 以下のBIT (A)は 鳥 IP キャリアが使われるべきであることを定義します: 0 - 鳥IPキャリアリンクを使ってはいけない(パケットは鳩を怖がるかも知れません)。 1 - 鳥IPキャリアリンクが使われるかも知れません。 以下の BIT (W) はワイヤレスリンクが使われなければならないことを定義します: 0 - ワイヤレスリンクを使ってはいけない(パケットは照射を怖がるかも知れません)。 1 - ワイヤレスリンクが使われるかも知れません。 以下の二つのビット (AA) はリンクの種類の相性を定義します: 00 -魅力がありません。 01 - 鳥IPキャリアが望まれなければなりません。 10 - ワイヤレスリンクが望まれなければなりません。 11 - 予約 最下位の2つのビット (XY) は現在のところ使われておらず、未来の使用のために予約されています。 3. 示唆 3.1. ルーティングの示唆 パケットに風景ルーティングが要求された場合、知られている中で最も長い鳥IPキャリアおよび/あるいはワイヤレスの割り当てのパスが使われなければなりません。 風景ルーティングに完全準拠しようとしているバックボーンオペレータはこうしようと思うかも知れません - うん、思うべきです - 指定されたパスで最も新鮮な空気を提供でき、パケットによって風景ルーティングがリクエストされた時に使えるような準備ができた分割されたMPLSパスを持つ。 そのようなパスが存在する場合は、もし他のパスが一般的に使われるパスコストに基づいて安価だと見なされるとしても、風景ルーティングを考慮するすること無しに、他のどのようなパスの利益のためにそのパスが使われるべきです。 3.2. ホストの示唆 風景ルーティングのリクエストのパケットを受け取るこのオプションを実装するホストシステムは、このリクエストを光栄に思い、現在の接続で元のホストに送り返される全てのパケットのために風景ルーティングを有効にしなければなりません。 風景ルーティングがローカルからの接続でリクエストされた場合は、ホストはリクエストに従いパケットをワイヤレスリンクあるいは鳥IPキャリアに道を取らなければなりません(利用可能な場合でSROパラメータの範囲内のリクエストされた場合)。 風景ルーティングがOSによって広く取り入れられた場合は、システム管理者は風景ルーティングの目的に適ったデフォルトのパラメータを設定したいと思うかも知れません。 システム管理者は適用可能な箇所に風景ルーティング情報を展開しなければなりません。 3.3. プロキシサーバ ホストがプロキシサーバあるいはその他のパケットをリレーするアプリケーションを実行している場合は、風景ルーティングを実装するアプリケーションは、入ってくるパケットに見られるように出て行くパケットに同じSROパラメータを設定しなければなりません。 ネットワークサービスを設計および実装する場合に、開発者は風景ルーティングを考慮しなければなりません。 4. セキュリティ問題 RFC6214 [RFC6214] のセキュリティの考慮が鳥IPキャリアによって提供されるリンクに適用されます。 ワイヤレス通信の一般的なセキュリティの考慮がワイヤレス技術を使用するリンクに適用されます。 ネットワーク内で流れおよびパケットが発送される場所でユーザが影響を与えることができるため、これはトラフィック技術の考慮に影響を与えるかも知れず、ネットワークオペレータはデバイス上で風景ルーティングを有効にする前に検討したいと思うかも知れません。 5. IANA問題 この文章は、セクション2.1で説明される新しい IPv6 Hop-by-Hopオプション、風景ルーティングオプションを定義します。 もしこの働きが標準化される場合は、IANAは風景ルーティングの目的のために "目的オプションとHop-By-Hopオプション"から値を割り当てるように要求されます。 現在のところ、IANAの動きは要求されていません。 6. 関連した作業 風景ルーティングはネットワークパスとルーティング情報に大きく依存しているため、多数のワイヤレスリンクおよび/あるいは鳥IPキャリア上に構築された大きなネットワークの中での風景ルーティングの完全な可能性のてこ入れのために、BGPあるいはOSPFのような一般的なルーティングプロトコルのための拡張設計を調査する価値があるかも知れません。 風景ルーティングと互換性のあるリンクについての情報を受け入れる場合は、ルーティングアルゴリズムは与えられたどの目的地へのパケットも最も長く新鮮な空気を提供できる最適なパスを簡単に計算できます。 このことは、ワイヤレスパスが人気あるいは文化的に重要な場所になることを許容することにも成りえるでしょう。 このように、パケットはダークファイバーを避けるだけでなくインターネットの外側を見れるようになり、世界中の異なる文化に晒されます。これにより、文化の違いを理解できるようになり、それらの違いの許容を促進するのに役立つかも知れません。 7. 参照 7.1. 参照する参考文献 [RFC1149] Waitzman, D., "Standard for the transmission of IP datagrams on avian carriers", RFC 1149, April 1990, . [RFC2119] Bradner, S., "Key words for use in RFCs to Indicate Requirement Levels", BCP 14, RFC 2119, March 1997, . [RFC2460] Deering, S. and R. Hinden, "Internet Protocol, Version 6 (IPv6) Specification", RFC 2460, December 1998, . [RFC6214] Carpenter, B. and R. Hinden, "Adaptation of RFC 1149 for IPv6", RFC 6214, April 2011, . [RFC6919] Barnes, R., Kent, S., and E. Rescorla, "Further Key Words for Use in RFCs to Indicate Requirement Levels", RFC 6919, April 2013, . 7.2. 有益な参考文献 [RFC5841] Hay, R. and W. Turkal, "TCP Option to Denote Packet Mood", RFC 5841, April 2010, . [RFC791] Postel, J., "Internet Protocol", STD 5, RFC 791, September 1981, . 謝辞 The author wishes to thank all those poor friends who were kindly forced to read this document and that provided some nifty comments. Author's Address Maximilian Wilhelm Paderborn, NRW Germany Phone: +49 176 62 05 94 27 EMail: max@rfc2324.org