ngx_http_headers_module モジュール

ngx_http_headers_moduleモジュールにより、応答ヘッダに"Expires"と"Cache-Control"ヘッダフィールド、任意のフィールドを追加することができます。

expires    24h;
expires    modified +24h;
expires    @24h;
expires    0;
expires    -1;
expires    epoch;
expires    $expires;
add_header Cache-Control private;

応答コードが 200, 201 (1.3.10), 204, 206, 301, 302, 303, 304, 307 (1.1.16, 1.0.13) あるいは 308 (1.13.0) で提供される応答ヘッダに指定したフィールドを追加することができます。パラメータの値には変数を含めることができます。

幾つかの add_header ディレクティブが有り得ます。現在のレベルにadd_headerディレクティブが無い場合に限り、これらのディレクティブは上の設定レベルから引き継がれます。

always パラメータが指定された場合 (1.7.5)、ヘッダフィールドは応答コードに関係なく追加されるでしょう。

応答コードが 200, 201, 204, 206, 301, 302, 303, 307 または 308で提供される応答ヘッダの最後に指定したフィールドを追加することができます。パラメータの値には変数を含めることができます。

いくつかのadd_trailer ディレクティブが有り得ます。現在のレベルにadd_trailerディレクティブが無い場合に限り、これらのディレクティブは上の設定レベルから引き継がれます。

always パラメータが指定された場合、指定されたフィールドは応答コードに関係なく追加されるでしょう。

expires off;

応答コードが 200, 201 (1.3.10), 204, 206, 301, 302, 303, 304, 307 (1.1.16, 1.0.13) または 308 (1.13.0)で提供される"Expires"と"Cache-Control"応答ヘッダフィールドの追加または修正を有効または無効にします。パラメータは正または負の timeに成り得ます。

"Expires"フィールドの時間は、現在の時間とディレクティブで指定された timeの合計が計算されます。modified パラメータが使われると (0.7.0, 0.6.32)、ファイルの修正時間とディレクティブで指定されたtimeの合計で時間が計算されます。

更に、"@"プリフィックスを使って日の中での時間を指定することができます。(0.7.9, 0.6.34):

expires @15h30m;

"Cache-Control"フィールドの内容は指定した時間の符号に依存します:

• 時間が負 - "Cache-Control: no-cache"
• 時間が正または0 - "Cache-Control: max-age=t"、t はディレクティブで指定された秒単位の時間

epochパラメータは"Expires"を値"Thu, 01 Jan 1970 00:00:01 GMT"に、"Cache-Control"を“no-cache”にします。

max パラメータは"Expires"を値"Thu, 31 Dec 2037 23:55:55 GMT"に、"Cache-Control"を10 年にします。

offパラメータは"Expires"と"Cache-Control"応答ヘッダフィールドの追加または修正を無効にします。

最後のパラメータの値には変数を含むことができます(1.7.9):

map $sent_http_content_type $expires {
    default         off;
    application/pdf 42d;
    ~image/         max;
}

expires $expires;