ngx_http_geoip_module モジュール
設定例 ディレクティブ ディレクティブ geoip_city geoip_org geoip_proxy geoip_proxy_recursive |
ngx_http_geoip_module
モジュール(0.8.6+) は、あらかじめコンパイルされたMaxMindデータベースを使って、クライアントIPアドレスに依存する値を持つ変数を作成します。
IPv6をサポートするデータベース(1.3.12, 1.2.7)を使う場合は、IPv4アドレスはIPv4射影アドレスとして調べられます。
このモジュールはデフォルトではビルドされず、--with-http_geoip_module
configureパラメータを有効にする必要があります。
このモジュールは MaxMind GeoIP ライブラリを必要とします。
設定例
http { geoip_country GeoIP.dat; geoip_city GeoLiteCity.dat; geoip_proxy 192.168.100.0/24; geoip_proxy 2001:0db8::/32; geoip_proxy_recursive on; ...
ディレクティブ
構文: |
geoip_country |
---|---|
デフォルト: | - |
コンテキスト: |
http |
クライアントのIPアドレスに応じて国を決定するために使われるデータベースを指定します。データベースを使う場合には、次の変数が利用可能です。
$geoip_country_code
-
二文字の国コード、例えば、"
RU
", "US
" $geoip_country_code3
-
三文字の国コード、例えば、"
RUS
", "USA
" $geoip_country_name
-
国名、例えば、"
Russian Federation
", "United States
".
構文: |
geoip_city |
---|---|
デフォルト: | - |
コンテキスト: |
http |
クライアントのIPアドレスに応じて国名、地域、そして町を決定するために利用するデータベースを指定します。データベースを使う場合には、次の変数が利用可能です。
$geoip_area_code
- 電話地域コード(USのみ)。
対応するデータベースフィールドが非推奨のため、この変数は古い情報が含まれるかも知れません。
-
$geoip_city_continent_code
- 二文字の大陸コード、例えば、"
EU
", "NA
" $geoip_city_country_code
-
二文字の国コード、例えば、"
RU
", "US
" $geoip_city_country_code3
-
三文字の国コード、例えば、"
RUS
", "USA
" $geoip_city_country_name
-
国名、例えば、"
Russian Federation
", "United States
". $geoip_dma_code
- Google AdWords APIのgeotargeting に応じて、(”metro code"としても知られている)USでのDMA領域コード。
$geoip_latitude
- 緯度
$geoip_longitude
- 経度
$geoip_region
-
記号2つの国別地域コード(region, territory, state, province, federal land and the like)、例えば、“
48
”, “DC
”。 $geoip_region_name
-
国の地域名(region, territory, state, province, federal land and the like)、例えば、“
Moscow City
”, “District of Columbia
”。 $geoip_city
-
町名、例えば、"
Moscow
", "Washington
" $geoip_postal_code
- 郵便番号
構文: |
geoip_org |
---|---|
デフォルト: | - |
コンテキスト: |
http |
このディレクティブはバージョン1.0.3から導入されました。
クライアントのIPアドレスに応じて組織を決定するために使われるデータベースを指定します。データベースを使う場合には、次の変数が利用可能です:
$geoip_org
- 組織名、例えば、"The University of Melbourne"
構文: |
geoip_proxy |
---|---|
デフォルト: | - |
コンテキスト: |
http |
このディレクティブはバージョン1.3.0と1.2.1から導入されました。
信頼されたアドレスを定義します。リクエストが信頼されたアドレスから来た場合、"X-Forwarded-For"リクエストヘッダフィールドからのアドレスが代わりに使われるでしょう。
構文: |
geoip_proxy_recursive |
---|---|
デフォルト: |
geoip_proxy_recursive off; |
コンテキスト: |
http |
このディレクティブはバージョン1.3.0と1.2.1から導入されました。
再帰的な検索が無効にされると、信頼されたアドレスの一つに一致した元のクライアントアドレスの代わりに、"X-Forwarded-For"で送信された最後のアドレスが使われるでしょう。再帰的な検索が無効にされると、信頼されたアドレスの一つに一致した元のクライアントアドレスの代わりに、"X-Forwarded-For"で送信された最後の信頼されていないアドレスが使われるでしょう。